四季の花に寄せるささやかな想い・・・・・。
このページでは花言葉に関するショートコラムをシリーズでお届けします。







スイートピー

初夏に咲く愛らしく可憐なスイートピーの花言葉は「門出」。
この春たくさんの人がそれぞれの門出の季節を迎えたはずです。
でも五月も半ばを過ぎると最初の頃の緊張も解けて
けだるい気分に陥ることも多いでしょう。
そんなときは無理せずに自分にとって一番楽で居心地の良い時間を作って
ゆったり過ごしたいものです。
特に人間関係で絶え間ないストレスを背負ってている場合は
できるだけ独りでいる楽しさや安らぎを見つけることが大切かもしれません。
過剰適応は知らないうちにココロを弱らせます。

スタート当初の意気込みや興奮が薄れても
力まずに自然な流れに乗っていけば
また気分が盛り返す時が来ます。
自分の思いどおりに行ってないな・・・と思っても焦らずに
平凡な一日一日を楽しんで味わって暮らして行きましょう・・・。











紫陽花


梅雨時の花と言えばやはり紫陽花でしょうか。しっとりと雨にぬれて
色を変えて行くこの花は美しいのにどこか奥ゆかしく
古風な風情のある佳人といった趣き・・・。花言葉は「辛抱強い愛情」だそうです。

愛に辛抱が要るのならそんなもの無くてもいいやと思う人。
辛抱するのはキツイけれどその切なさが快感なのだと言う人。
色々な考え方があるでしょうが他者への愛情は
確かに辛抱とか忍耐とか呼ばれる要素なしでは成立しないものかもしれません。

男女間でも親子関係でも相手は決して自分の思いどおりにはならない存在です。
しかし押し付けではなく常に相手の心に温かい眼差しと関心を
注ぎ続けなければ糸はたやすく切れてしまいます。
愛に砂糖菓子の甘さだけを求めて渋みや苦味という味わいを許容できない幼い人間ばかりが
増えていけばますます時代は荒廃して行くでしょう・・・。











ひまわり



夏と言えばやはり太陽の花ひまわりでしょうか。
花言葉は「あなたを見つめる」だそうです。
関心がある相手や気になる異性に対しては
無意識のうちにジッと見つめてしまいますね。
しかし見つめることが相手への理解や愛情につながらず
ストーカー的なブキミな視線になってしまったらアウトです。

片想いにはまっている人は一方的に見つめ続けることによって
相手だけでなく自分自身までも縛っているのです。
視野を広げてココロの自由を取り戻しましょう。
何事も凝視するだけでは疲れてしまいます。
背中合わせに相手の気持ちを感じとれれば達人の領域なのですが・・・・・。

しかし・・・暑過ぎて何にも見つめる気力すらない・・・!?
その場合は昼寝が一番。寝冷えしないように気をつけましょう。













秋の花の王様はやはり香り高い菊でしょうか・・・。
色によって花言葉が違うのですが黄色い菊の場合は「困難に耐える」だそうです。

 この時代に困難は常に私たちにつきまとい待ち伏せし襲って来ます。
ひとりひとりがどう努力しても政府の失策などにより
多くの人がかつて経験したことのない困難な状況に追い込まれるかもしれません。

どんな時も冷静に現実の裏表を見極めること
そして日本人の悪癖である付和雷同をやめることが必要ですね。

でも見栄っ張り傾向が強いタイプの人々は他人の眼を気にして真実を見失い
さらなる困難に陥って行く事が多いかも・・・・・。

他人から良く思われたい寂しい人々は結局ほんとうの意味での自信がないのでしょう。
そして自信をつけるためには困難を経験して脱皮成長しなければなりません。
言うは易く行うは難し・・・うーん・・・・・。












水仙



冬の庭にしゃっきりと咲く香り高い水仙・・・。
花言葉は「自己愛」です。

自分の美貌に見惚れて女たちの求愛を無視したと言われる神話の中の美少年。
彼の名前からナルシストという言葉が生まれた事は
広く知られていますね・・・。

今の時代はねじれた自己愛にあやつられる人々が増えているようです。
自分のする事や自分自身に関しては無条件に良しとするけれど
他人はすべて気持ち悪くて存在価値なしみたいな考えを持つ病的なナルシスト。
逆に自分自身を好きになれず自信がなく鬱々として
他人に羨望や嫉妬を感じてしまう人・・・。

甘やかされれば歪んだ自己愛だけのモンスターと化し
否定され続けて育てば自己嫌悪に苦しむ性格になってしまいます。
でも結局自分を育てて行くのは最終的には自分自身の責任です。

肩の力を抜いて「欠点も多いし失敗もするけど結構イイやつだと思うよ」と
自分自身に語りかけてみましょう。

自分も他人も犠牲にすることなく健やかに歩んで行くために

バランスのとれた適度な正しい自己愛を持つことが必要なのかも・・・。